「早くこの環境から抜け出したい」 その一心で、とりあえず転職サイトに登録しようとしていませんか?
私は、その勢いで登録して、運良く1社目で内定をもらいました。 大手ネットワーク企業のグループ会社、バックオフィス業務。 「音大卒・元教員」の私にしては、出来すぎた結果かもしれません。
しかし、今だからこそ思うことがあります。 「あの時、もっと自分の棚卸しをしておけば、もっと『選べる未来』があったのではないか?」
今回は、トントン拍子に進んだからこそ見落としてしまった、私の「贅沢な後悔」と「教訓」をお話しします。
エージェントは「わかりやすいタグ」しか見てくれない
私が初めてエージェントと面談した時のことです。 私は教員時代、たまたま校務分掌(係の仕事)で会計を担当しており、ITにも少しだけ抵抗がないタイプでした。
すると、担当者は私の経歴書を見てこう言いました。
- 担当者: 「おっ、先生だけど会計の実務経験があるんですね!PCも触れるなら、このIT系企業の事務枠なんてどうでしょう?」
- 当時の私: 「(えっ、先生の経験なんて無駄だと思ってたのに、評価してくれるの?)はい!ぜひお願いします!」
私は「拾ってもらえた」という安堵感で、言われるがままに応募し、内定しました。
「拾ってもらう」のではなく「選びに行く」意識が必要だった
結果的に当時就業した職場にはもちろん感謝していますが、振り返ると「選択肢を狭めすぎていた」とも感じます。
エージェントは、手っ取り早く内定が出そうな「わかりやすいスキル(私の場合は会計・IT)」に飛びつきます。 でも、もしあの時、私が自分の強みをもっと深く言語化できていたら?
- 「生徒や保護者との折衝経験」→ 営業職や広報
- 「行事の企画・運営経験」→ イベントプランナーやディレクター
- 「部活動の組織マネジメント」→ 人事や採用担当
本来はこういった選択肢もテーブルに乗せられたはずです。 しかし、準備不足の私は「自分には事務処理くらいしかできない」と思い込み、エージェントに提示された「楽な道」に乗っかってしまったのです。
丸腰でいくと「可能性」を値切られる
「何ができるか分からないので相談したい」というスタンスでエージェントに行くと、彼らの都合の良い枠(埋めたい求人)に当てはめられてしまいます。
教員の仕事は「雑務」の宝庫です。 あなたが普段「こんなの誰でもできる」と思ってやっているその業務こそが、別の業界では「高いスキル」として評価される可能性があります。
だからこそ、登録ボタンを押す前に、「自分は教員(音楽家)として何をしてきたか」を因数分解しておくことが必要です。
まとめ
転職活動は、内定をもらうことがゴールではありません。「納得して新しい人生を歩むこと」がゴールです。
私のように「運良く拾われる」のではなく、ご自身のカードを全てテーブルに並べて、「これだけの武器があるけど、御社ならどう活かせますか?」と選ぶ側に立つつもりでいてください。
次回は、そんな私が実際にやってみて効果的だった「自己分析の方法」についてお話しします。

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