【残酷な現実】教員と一般企業、年収が同じでも「生涯資産」で3,000万円の差がつく理由(時給換算シミュレーション)

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転職を考える時、多くの先生が一番気にするのが「年収」です。

「教員の給料は悪くない。転職して年収が下がるのは嫌だ」

その気持ち、痛いほど分かります。

でも、ここに見落としがちな罠があります。

仮に「額面の年収」が教員と全く同じ条件で転職できたとしても、「生涯で使えるお金」と「自由な時間」には、家一軒分に近い差がつくのをご存知でしょうか?

今回は、以下の3つのパターンで、定年までの30年間(30歳〜60歳)のシミュレーションを行いました。


前提条件と「時給」の計算

まず、スタートラインを揃えます。

どちらも「30歳・年収500万円」とします。

しかし、その中身(働き方)は大きく異なります。

  • 教員(公務員):
    • 勤務: 朝7:30の部活朝練から始まり、生徒下校後の会議、保護者対応…。気づけば職員室の時計は20時を回っています。そしてベテランの先生ほど早めに帰る場合が多い謎の逆転現象。(一部のベテランは反対にもっとヤバい時間働いている)
    • 休憩: 給食は5~10分で飲み込み、昼休みは生徒のトラブル対応。トイレに行く暇すらありません。なんなら休憩時間中の指導が長引いて授業開始に食い込む始末。自分の授業がないコマは休憩時間かと思いきや、ギリギリを攻めた教材研究と、このご時世に必要な校内見回りなど。
  • 一般企業(ホワイト):
    • 勤務:9:00〜17:00(実働7時間)
    • 月残業:20時間(1日1時間程度)
    • 残業代:全額支給

これを「時給」に換算すると…

  • 教員:約1,700円 (バイトとあまり変わらない、、、?非常勤の方が得では、、、?)
  • 一般企業:約2,800円

同じ年収500万でも、あなたの1時間の価値は、転職するだけで1,000円以上アップします。これが「本当の市場価値」です。


【比較表】生涯年収シミュレーション(3パターン)

では、この時給単価の差が、30年間でどれくらいの金額差になるのか見てみましょう。

教員の年収は固定ですが、一般企業は「頑張り(残業・副業)」が全てお金に変わります。

【30歳から60歳までの30年間の差額】

パターン働き方の条件年収イメージ30年間の上乗せ額
① 標準残業20時間 (定時+1日1h)500万円 (教員と同等)±0円 (基準)
② 残業少し多め残業30時間 (差分+10h)540万円 (残業代増)+1,200万円
③ ②+副業残業30h + 副業月5万600万円 (副業増)+3,000万円

※一般企業の残業単価を約3,500円(1.25倍割増)、副業手取りを月5万円として試算。昇給率は考慮せず単純積み上げ計算。

【解説】

  • パターン①(一般企業の標準):
    • 金額は同じですが、労働時間は月60時間(年720時間)も短くなります。
    • この空いた時間は、家族と過ごしてもいいし、ダラダラしてもいい。これだけでも「勝ち」といえると思います。精神的な自由を得ることが出来るからです。
  • パターン②(一般企業で残業30h):
    • 教員より労働時間は短いまま、月10時間(1日30分)多く残業するだけで、生涯で1,200万円も年収が増えます。
    • 教員がどれだけ残業しても0円なのに対し、一般企業は「働くほど増える」のです。
      (常識が教員では失われますが、これが当たり前なのですよ)
  • パターン③(さらに副業月5万):
    • 私たち音大卒には楽器演奏や指導、また音大卒でなくとも教員経験があれば指導力を生かした副業は多くあります。週末に少し稼ぐだけで、さらに1,800万円プラス。
    • 合計で3,000万円。大げさな表現ですが、老後2,000万円問題も吹き飛ぶ金額です。

【補足】

上記のシミュレーションに加えて知っておいた方が良い現実がもう一つあります。
それは、国公立の教員を含む公務員はインフレに弱いという事実です。

一般的に、世の中の物価が上がった場合は春闘などを通して賃上げが実施されます。
しかし教員の場合は基本そのような流れはありません。少なくとも公務員である公立学校の教員ではほぼありえません。公務員なので、デフレに強くインフレに弱いのです。

我々の世代が現役である時代に過去のようなデフレに戻る可能性は非常に低いですから、実際は上記のシミュレーションよりも生涯賃金の差が大きくなると考えたほうが良いです。

お金も増えて、家族との時間も増える

このシミュレーションで伝えたかったのは、「金持ちになろう」ということではありません。

「選択肢を持てる」「精神的な自由が得られることに繋がる」ということです。

教員を続けている限り、「長時間労働で、給料固定」というレールから降りることはできません。

しかし一般企業なら、

  • 子供が小さい時は、パターン①(残業20h)で早く帰って育児に参加する。
  • 教育費がかかる時期は、パターン②や③でバリバリ稼ぐ。

このように、ライフステージに合わせて働き方を選べるのが最大のメリットです。

先日の記事でも書いた通り、私は今、家族との夕食を毎日とりながら、将来のための資産形成もできています。

「あわせて読みたい:[妻の妊娠で気づいた。『教員の安定』より『企業の福利厚生』が家族を救う話]」

まとめ

「今の年収を維持できるなら、転職したい」

そう思うなら、まずは転職エージェントで「現状維持でいけるホワイト企業」を探してみてください。

額面が同じなら、あなたは「時間」と「将来の稼ぐ権利(副業権)」を手に入れたことになります。それは実質的な大幅年収アップと同じです。

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